2015年9月13日 HCD-Net 上位下位振返りWS まとめ
今日は最初は数名でWSを開催するつもりだったのだけど、
面倒見の良い浅野先生がほおっておく訳がなく、
大所帯での開催になったことを非常に有り難く思っています。
参加できなかったみなさまへのご報告も兼ね、
アウトプットまでが勉強会という浅野先生の方針に沿い私のまとめを送っておきたいと思います。本当はここに書ききれない程濃い内容があったのですが、今日はサマリー的にしました。
※一部配布資料と同じことが書いてありますが気になさらず。
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★今回のWS内容
1)グループでみんなの旅行体験談をきき、インタビュー
2)一人にしぼり、インタビュー
3)旅行サービスに求めるものの上位下位を行う。
(振返りはペルソナシートは不作成)
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ふりかえりWS前に産まれた疑問点と今日得た解答
【産まれた疑問点】
前回はインタビュー人選を失敗した?進め方を失敗した?
旅行に求める価値というより本質的なインタビュイーの話になり、旅行サービスとしてまとまらなかった。
旅行に関してアクティブでなく、受け身のタイプだった場合、DMU・旅行決定者が本人ではないのだが企業戦略として意味あるのか?
被験者の特性だった「旅行に受け身な彼を楽しませる旅」「旅行中も仕事がしたい人と行く旅」「起業したい人のための旅行」を彼の旅行にまつわるあれこれをもっと聞き出してやれば良かったの?
【今日得た解答】
今日の浅野先生の話だと、やはり人選ミスと感じた場合は人を変える必要はあるとのこと。それに先にビジネス戦略が分かっていれば、インタビュイーもちゃんと選べるはず。無理に「旅行にアクティブでない人」の旅行サービスを作ることもないだろう。(旅行会社がそういう企画をたてていれば別だけど)
今日インタビューをして分かったのは自分はついつい話しすぎてしまうので、これは気をつけないと、聞かれている人も困ってしまうであろう。
実際のインタビューは特に年上の男性などは打ち解けにくかったり、課題が多い。
ひとつ分かればまた一つ課題が見えてきた。
★上位下位法の失敗?
【産まれた疑問点】
しかし、インタビューが失敗していただけが問題なのか?
一人でじっくり考えるとじっくり分析できるけど、WSで意見し合いながらやっているとよく分からなくなってしまう。分類がうまくいかない。すっきりまとまらない。はぐれ狼ができてしまう。
【今日得た解答】
今回意識的に行ったら分類しやすくできた。分類することを意識したポストイットの書き出しをちゃんとやれば結構すっきりできた。じっくり冷静に話し合いながら取り組むのがポイントだ。最上位と上位を何となくまとめたが、なんとなくで済まないように、とにかくもっと精度の高いWSの経験を積みたい。
★そもそもな疑問
HCDプロセスって最初に仮説ってたてるものなのか?一番有害な私意がはいってしまわないのか。
→インタビューにしてもとにかくオープン形式にするのが大事。仮説の方向へは誘導してはならない。
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講義まとめ
★サービスデザイン=ビジネス側とユーザー側をつなぐもの
まずビジネス側の調査をやり、「どういう人に売りたいか」をきっちり決めてからやる。
★エスノグラフィックインタビュー
そのことをやっているときに聞くことが大事。
先生が行ったことがある:エスノグラフィ
人が並んでいるのを見かける:オブサベーション
誰かにいい店はあるかどうか聞く:インタビュー
インタビューは開口式ではなく、ピュアに行動をしながら聞くのが一番。何か作業をしながら・させてから、「なぜそうなのか?」を聞く。
★インタビューの際大事なこと
スカイダイビングをしたい → 冒険がしたい→ 刺激を求めている
「スカイダイビングしたい」ではない。
なぜ、なぜ5回!
★エスノグラフィー
モノではない!人を見る。コトを見る。
結構みんなフィールド調査では人はモノの写真を撮る。モノをみてしまう。
しかし、人を撮る・見る。そしてなぜそうするかを聞く。
★インタビュアー
女のおしゃべりの文化<オトコの酒の文化
上位下位法が難しいのではない。インタビューが難しいのだ。
★ペルソナ作る時は人数分上位下位
5人などでまとめて上位下位をする。そういう時は最大公約数のことを見つける。
ただあまりに違う人たちとやるとできないので、ターゲットのセグメントで数名行う。
★今学んでいることを自分の仕事にすぐ置き換えることはできないですよ!
★非構造化インタビューで45分くらいかける。
★フォトエッセイはイイ
フォトエッセイコンテストを開催して聞くのもいい。
例:「しょうゆコンテスト」
★インタビューは難しい!!!!
基本は何も質問しない。
特にクローズクエスチョンだめ。
オープンクエスチョンにして、向こうから話してくれるのを待つ。
2時間はなしても本当の話は5分。
話を止めると認知負荷になるので、ラポールを築きながら自分から話してくれるのを待つ。
ついつい聞きたいことを聞いてしまうが、よくない!!!
★例えば
料理を作るとき何を利用する?などではなく
あなたにとって料理とは?
あなたにとって食べるとは?
など価値観を引き出し、全く今あるものから違うものを引き出す。
ただ大きすぎるところは聞いても遠すぎる。
★反構造化インタビューシートについて
回答以外に発見・洞察・問題、インタビュー結果を書く。
※必要以上のことを聞きすぎるとそれでバイアスかかっちゃうので聞きすぎないようにした方がよい。
★聞き書きでは駄目
なぜそれを使うのか?なぜそんなことを言うのか?
問いをたてる。その問いの質がいいと良い。
そして、ユーザーは答えを持っている訳ではない。
★インタビューの際の留意
被験者の過去・現在・ミライをタイムトリップする
なにか発言したとき、目標・気持ちがある。
長くなりましたがまとめですー。
やればやっただけ新たな疑問がでてくるのが面白いですね。